2012年6月9日土曜日

「なぜ『これ』は健康にいいのか?」読書感想

著者小林さんがラジオゲストで語っているのを聞いて、読んでみたくなった。
市の図書館に数十人待ちなのを覚悟で予約。本当に忘れた頃に順番が回ってきてようやく読むことができた。

サブタイトル「副交感神経が人生の質を決める」とあるように、本書で主張しているのは、極端に言うと自律神経系でもとりわけ、副交感神経の活動を上げると健康になるということだ。

自分でも実践してみたいことや、共感したこと、印象に残ったことを列挙しておこう。



自律神経は、
「交感神経系」と「副交感神経系」の二種類に大別される。
交感神経も副交感神経も両方高いレベルで活動している状態のとき、体がもっともよい状態で機能する。

活動の状態がどちらかに偏っては絶対にいけない。

「ゆっくり」を意識し、ゆっくり呼吸し、ゆっくり動き、ゆっくり生きる。

副交感神経のレベルは、加齢とともに少しずつ低下する。

夏は副交感神経が優位になりやすく、冬は交感神経が優位になりやすい傾向がある。

秋から冬にかけて、交感神経が優位になると、リンパ球が減少し、ウイルスや最細菌への抵抗力を下げてしまう。だから、風邪をひきやすくなる。

春にはメンタルな病気が増える。

ジョギングは運動量が多いので、呼吸が早く浅くなり、副交感神経のレベルを下げてしまう。
筋力アップではなく、健康維持のためには、ジョギングやランニングよりも、、ウォーキングがよい。

副交感神経を高いレベルに保つには、
副交感神経を下げてしまうことやらない。
副交感神経が上がることを積極的にやる。

朝から日中にかけては、交感神経が優位に働き、夕方から夜にかけては、副交感神経が優位に働く。

交感神経はアクセル、副交感神経はブレーキ

交感神経が過剰に優位になると、血管の収縮が進み過ぎる。
水道のホースをぎゅっと押したような状態になる。
水流は速くなるが、ホースが細くなるので、水の量は少なくなる。

血流が悪くなると「血液の質」そのものが低下する。

自律神経のバランスを精神状態で表すと、交感神経は「緊張・興奮」、副交感神経は「余裕・安心」。
心に余裕があれば、副交感神経が高まる。

すべきことが決まっていないのに、早起きしても無意味。

こどもの肌は「細胞外液」が多いのでプルプルで水をはじく。

食後に眠くならない食べ方は、食前に300から500ccの水を飲むこと。腹八分目。できるだけゆっくり食べる。

朝は体調が不安定。

運動をするなら夕食後。最低30分の散歩。

自律神経を確実にコントロールできるのは呼吸。

しかめっ面は副交感神経を下げる。
笑顔は副交感神経を上げる。
怒れば怒るほど血液はドロドロになる。

愚痴を言わず、弱音を吐かず、笑顔で努力する。

怒りの80%は自己満足。

自律神経のバランスはまわりに伝染する。