2012年8月22日水曜日

[Curio]バギーを買う?障害児の手当

Curio
青葉台の東急を歩いていると、見慣れないオフロード仕様みたいなバギーを使っている母さんがいる。ちょっと気になったので、シノシノがなんて言うバギーなのかその母さんに聞いてみた。
Curio」っていうらしい。
市販品で日本のメーカーが作っているらしい。
早速調べてみた。
高品質の自転車フレームと同じフレームのJIS規格A7003アルミ合金でできていて、国内で生産されている。
シートは、脱着しやすく設計されていて、種類も豊富にある。メッシュのシートもある。
シート下には、スーパーのカゴが入る。
サスペンションまでついている。
タイヤは中空タイヤ。
値段は8万円くらいする。

いいのはわかったが、うちの子に必要かどうか。
もちろん長女だ。
やっぱり、まだまだ自力歩行は当分できそうにないし。いいかも。
でも今は、普通のバギーで日常は事足りている。

そもそも何故このバギーに興味が湧いたかというと、保育園で園外に出かける時に父手製の木製の乗り物に乗せて移動していたのだけれど、山道みたいな所とかは、どうしても走れないし、ハードに使うとすぐに壊れそうだから、こんな素敵な商品があるなら欲しいと思ったわけだ。

保育園の仲間と一緒に出かける時に、必要とされるのは、
1)子どもと同じくらいの目線(高さ)
2)仲間に引っ張ってもらうロープなどを取り付けられる
3)林道走行できる
4)赤ちゃんっぽくないデザイン
などの要素を求めている。

Curioはタイヤ直径のわりに、ホイールベースも短く、
意外に小型とも言える。ただし、普通のバギーよりかなり重いし、
たたんだ時もコンパクトではない。

そもそもの動機が、保育園の普通の仲間と一緒に移動する為に、自力歩行のできない彼女のために欲しいということだから、障害者の「日常生活用具の給付」という制度で費用を一部負担してもらうのが使えないかと思った。

早速、リハビリをしてもらっている理学療法士さんに相談してみると、市販品はできないかも知れないと言われたのと、今3歳なので、4歳くらいで新しいバギーを検討する方が先の見通しももう少し立ってよいかも知れないというようなことを言われた。
まぁ、今はいいかと思ったが、一応メーカーにカタログは請求してみた。

カタログといっても、小さい刷り物だったけど、一応保育園の先生に渡してみた。
いつも、娘を野山に連れて行ってくれる先生。
反応いい。週末に代官山のショールームに行くという。
何かついでがあるのかも知れないけど、やる気あるな先生。

翌週、「いいですよ」とのことで結構絶賛。
小回りもきいて操作も軽い、今なら展示品が2割引だという。カタログデータは15kgまでだが、実際は大人が乗っても壊れないらしい。
先生がそういうなら、考えます。ららぽーとに商品あるみたいなので試乗しに行きますと返事。

実際のバギーはたしかに想像通りよい。試乗すると、思ったより娘はすっぽりシートに埋もれるように見えたが、ホールドされているという感じはする。

いろいろ考えて、やはり行政の補助をもらってもいいかな、と思った。
補助が出るかどうかは、どうも行政の問題ではなくて、担当の理学療法士や医師が認めるかどうかのように感じていたので、こんな場所で使いたいという写真を添えた資料をつくって持って行った。
理学療法士の先生、「はい、わかりました」とあっさり。区に申請のための用紙をもらいに行ってきてください。とのこと。
なんだ簡単なことだったのか。

と思っていると、幾日か経って電話が。
「このバギーはだめだそうです」という結論だ。
どうやら、販売製造しているメーカーが厚生労働省から認められないといけないとかいう決まりがあるらしい。
障害者用にオーダーメイドしてくれるバギーで、タイヤの大きいのなどいろいろ探してくれて、提案された。なかなか良く出来ているとは思うが、全体のサイズが大きかったり、やっぱりちょっとしっくりこない。でも、次回一応デモ機を見せてもらうことにした。
ちょっと腑に落ちないが、楯突く相手がどこなのかもよくわからない。

時間を置いて考えてみた。
どんどん歩いていける仲間と同じように移動する為の道具が欲しい。と思ったのだけれど、山や林道を走り回りたいというのは、あまり普通というか、趣味的というか特殊性の高い要求かな?と思って、そう考えると補助がでなければ自分で買うべきものか。とか考えて自分を納得させてみる。実際、補助の対象になるタイヤが大きくてハードな道も進めそうなバギーはあるのだし。