2012年10月11日木曜日

「ハチドリのひとしずく」、マクロビオティック、地球環境のこと

妻シノシノがマクロビオティックの体験(ランチ会?)に行ってきた。
体質診断?というか食生活改善カウンセリングみたいなものも受けてきたらしい。
それは、としの助産院という近所の産院での集まりだったらしい。

帰宅後の雑談。
「砂糖はよくないらしい」
にはじまり、
野菜のナイトウにも、無農薬の横浜産野菜あるらしい」
「出汁とかあまりとらなくていいんだ」
「舌と手見せたら、肉と甘いもの摂り過ぎだって」
「わたし胃がんになるって。ショック。」
などなど。いろいろ報告してくれた。
報告を受けて、何だかいろいろ考えている。

わが川和保育園でも「安全食品を考える会」といういわばサークルのような父母の集まりがあるが、おそらくこの会の趣旨は口から摂る食物に体を害するものがあってはならないという考えから、食品添加物や残留農薬などに注目して、われわれとその子どもの食品を考えているのだと思う。(会のメンバーではないからわからないが)

今日、シノシノが体験してきたマクロビオティックというのは、どちらかというと、食事の栄養や素材のバランスや調理法、そして食品そのものの栄養価というか力に注目しているものらしい。
野菜なら野菜本来の栄養があるものを選択するということに、目を向ける。その結果、無農薬の野菜だったり地場産の野菜だったりするということらしい。

前から気になっていて、たまたま今日図書館から借りてきた本「ハチドリのひとしずく」辻信一監修、を読み始めた。
副題は「いま、私にできること」である。
南米の物語で、ある山が山火事になった時に、ハチドリは水を一滴ずつ運び火事にポトリと落とす。何度も何度も往復し水を落とした。まわりの動物たちは笑ったが、ハチドリはこう答えた。「私は、私にできることをしているだけ」と。

物語に続き、この話に共感した坂本龍一さん、川口由一さん、C.W.ニコルさんなどの著名人のメッセージ。そして、「無理なく「引き算」楽しく「ポトリ」」 と題して、後半は地球温暖化について、実際に行動できる「ポトリ」が提案されている。

じつは、もう20年も前から環境問題というものに、非常に関心があり、一応危機意識を感じている。
それは、全寮制高校に入った頃、「今地球があぶない」(UTAN「驚異の科学シリーズ」)という本にであったり、そういった問題に高い意識を持っていた先輩に出会ったりしたおかげで、何かしなくては!と思いはじめた。
当時は、封筒を裏返して使ったり、牛乳パックではがきを漉いたり、自然農法に目覚めたりしていたけれど、次第に普通の生活になってきている。

それでも、多少なりとも出来ることはしてきた。
ほんの他愛ないことが多いし、自慢でもなんでもないし、どちらかというと恥をしのんで書いてみたい。

ゴミを減らす
・リユース、リサイクルに心がける。特に紙。
・使えるものはできるだけ長く使う。
・新しくものを買う時に、できるだけ長く使えるものを選ぶ。
・家庭の燃えるゴミの水分をできるだけ減らす。

化石燃料の節約
・車の燃費向上を心がける。公共機関をできれば使う。
・家庭内の節電。
・使うもので石油原料の製品ではなく、自然素材のものでも同じ用途のものがあればそちらを選ぶ。

考えながら書いてみたが、実に普通のことだった。しかも、いつもいつも実践しているわけでもなく、一応は実践しているという程度のことばかりだ。
地球温暖化や、地球環境の問題が深刻なのだと気づいた20年前から、この程度の暮らしを繰り返してきたのは、やはり罪深いことだと反省している。
やはり、人間の活動による地球環境の変化というより、悪化は否定しがたいものだと感じている。温暖化だけではなく、どう考えても気象の異常も人間の仕業だと感じる。特にこのまま温暖化が進むことはとても危険なことだと思っている。それは海抜の低い地域が水没してしまうというだけでなく、本当に日本人の食生活が危ぶまれたりすることになるのではないかと危惧している。

反省はしてみたが、今後、何ができるか、今までと同じ程度しかできないようで不安であるが、なんとか脈々と受け継がれている地球という環境を、少しでもよい状態で次の世代に引き継いでいきたいと思っている。
ハチドリのように笑われても、微力ながら何かをしたいのである。