2012年11月24日土曜日

子の好きな事を詮索する

少し前、先週くらいまで、長女(3歳)が次女(8ヶ月)の髪の毛をつかんで引っ張ることがしばしばあった。「やめて欲しい、痛いでしょ。」と伝えても、ことばそのものは、たぶん理解できてない段階なので、何を言われているのかおそらくわかってくれていない。
何か叱られている?と感じてくれているかどうかという程度。叱りつづけてもかわいそうなので、次女の頭に帽子をかぶせることにした。幸い、次女も帽子を嫌がったりしないので、しばらく続けているうちに、ほぼ髪の毛を引っ張らなくなった。。

考えていたのは、なぜ髪の毛を引っ張るのかということ。
父母の見解は、おそらく父母が次女をかわいがったりして、なんだか仲良くしているのが嫌だったというか、ひがんでいたのだろうと。その気持ちを髪の毛を引っ張るというかたちで表現していたのではないかということだ。
さらに、何かの時には自分の髪の毛を引っ張ったりもしていた。
何らかのストレスをそうやって表現というか解消の方向に行動していたのだろうか。


もうひとつ、
食事中に父母には原因不明の状態で泣き出すことがある。じょじょに表情が曇ってきたとおもいきや「うぇ〜ん」となる。食事が熱かったのか??とか魚の骨でも食べてしまったか??と心配になるが、どうもそういうことではない様子。
こちらについても、父母の見解は、おそらく何かのストレスが溜まってきていて、彼女にとっては大切な食事の最中に、「決めて」になるような嫌なことが起こって、泣くということになってしまったのか。と思っている。
泣いてしまう時には共通して、大人の話というか、「あーでもなくて、こうなんじゃないか」「いやいや、こうだよ」というような難しい系、子どもにはわからないような会話の時だ。

父子二人で家に居ることがある。もちろん母乳に頼っている次女は、あまり担当したくないので、長女の方だ。
二人でハイハイしたり、木のレールに電車を走らせたり、最初は楽しくやっているが、だんだんネタがなくなり、最後にはお互いになんだかつまらない気持ちになる。
そういう時に、娘はとても悲しそうになったり、いかにも体にいい空気を吸い込めていないような、かわいそうな感じになってしまう。
ぼくの一番の解決方法は、音楽を聴くことだ。こどもが楽しくなるような雰囲気のもの。童謡とかでもいいけど、今いちばん楽しく聴けるのは、「ロバの音楽座」の音楽だ。
暗かった表情が、簡単に明るくなる。ついでに一緒に楽しいリズムで歩いたりすれば、もう大丈夫だ。

いろいろなことを感じたり、考えたりしているこの子は、いまだことばを発せず、おそらく日本語という言語そのものは理解できず、赤子のようにたびたび泣いて表現したりもしない。だから、体の具合が悪くなっていないか、怪我でもしていないか、手足が冷たくなってはいないかなどなど、いつも気にかけてしまう。

でも、その場の空気を敏感に感じて自らに取り込んでしまう彼女は、楽しく暮らすということは何をすべきなのか、ということを教えてくれている。
一緒にいて、彼女を楽しくさせようとい努力して、結局みんなで楽しくなれるのは、一番の幸せかも知れない。

この類い稀な人は、やはり我が家の自慢の娘なのだと、とりとめもなく思う毎日だ。