2013年12月31日火曜日

テレビで放送すべき番組は

前の記事「テレビは見ないー情報を得る方法を考える」の続き

病院の待合室でテレビを見ていると、高速道路での事故の映像を流していた。山間部の高速道路らしく、ヘリコプターからの映像だ。この映像をお茶の間のみなさんに届けるために、テレビ局はヘリコプターを飛ばしてこの映像を撮ったわけだ。お茶の間で映像を見るとリアリティが湧く。事故は怖いという気持ちを持って、日頃ハンドルを握る手に緊張感と責任感が増して事故が減るのかも知れない。けれども、はたしてこの映像をわざわざ大衆に向けて流す意味がどれほどあるのだろうか。日本のどこかの地方で事故が起こったことは知っていても良いと思うが、そこまで映像をこどもから高齢者まで万人に向けて流すことはないと僕は思う。 特に、有名人の自殺報道などは、視聴率が上がるのかどうか知らないが、執拗に昼間の番組で取り上げたりトップニュースにすることがある。放送していると、ついつい庶民は見てしまう。そして模倣する者が出て来たりすれば、あきらかに報道の罪だというべきだろう。事故や事件は興味深い面もあるし、知っていると自分自身の防衛にもなるかも知れないが、メディアはニュースで事故や事件の報道をもっと小さくというか、繊細に取り扱うべきではないかと思う。
バラエティー番組を見ていると、いいところでCMになったり、いいところで予告編だったことを知らされて、がっかりすることがある。スポンサーあってのテレビだし、善意だけでテレビ局は成り立たないのはわかるが、とても残念な気持ちのやり場に困る。 テレビは視聴率・スポンサー、業界内での人間関係などさまざまなしがらみをやりくりしながら番組を作っているのだと思う。時には報道されるべき事件を放送することができなかったりもする。そういったことも意識して、自分なりに必要な情報を選んでいきたい。